劇団四季に約10年前に私が実際に行ったことについてまとめました。劇団四季には様々なオーディションの形式があり、その中で歌が得意だと思った私は、【ポピュラーシンガー部門】で受験をしました。

音大でも芸大でもなく、私立女子大英文科出身の私は、個人レッスンで劇団四季オーディション組(即戦力)で入団を果たしました。

多くの激ウマな受験生たちがいたのにも関わらず、個人レッスンで潜り抜けたのは、どんなことを行ったからなのでしょうか?

これからミュージカル俳優になりたい人も必見の記事です。

音大や芸大に行かなかった理由

私が音大や芸大に行かなかったのは、学費の問題です。もう少し頭が良ければ、国立大学という方法も残されていたのかもしれませんが、そこまで賢くない私には国立大学は難しすぎました。

それに妹と弟がまだこの先も進学するため、学費の面からも私立音大と私立芸大は難しいということになったのです。(私立音大と私立芸大はとても学費が高い)

またもし音楽や芸術の道に進まない時には、他の選択肢も広がっていそうな私立女子大の英文科に進むことになったのです。

個人レッスンでがんばることに

ポピュラーボーカルの歌い方を学ぶために、知り合いのツテをたどって、優しいおばあさんの声楽の先生を見つけました。週に2〜3回の約8ヶ月間レッスンを受け、劇団四季に合格できたのはこの先生に出会えたからだと今でも思っています。

高校2年生の時から2年間、私立女子大の声楽の教授の個人レッスンでクラシックを学び始めたものの、なんとなくしっくりこなかったため、ポピュラーに転向しました。その先生も素晴らしかったのですが、声楽の先生は相性がとても大事。

「歌ってなんて素晴らしいんだろう」と楽しくレッスンを受けられる先生に出会えることも大切です。

1人目の声楽の先生は、私立女子大の声楽科の大学生の方でした。

2人目の声楽の先生は、1人目の先生の先生。私立女子大の声楽科の教授の先生。

そして3人目が自宅で個人レッスンをしている上品なおばあさんの先生でした。

個人レッスンでも劇団四季に合格できるポイントとは?

有名な音大や芸大などを経て、劇団に合格する人がほとんどですが、ほんの一部だけ私のような個人レッスンでなんとかやってきた人もいます。定期的にお稽古を受けていたとはいえ、完璧な環境だったとはいえなかったと思います。それでも合格を果たしたのには、いくつかポイントがあります。

1.客観的に現状を把握する

まずは今の自分の声楽のレベルがどのくらいなのかを客観的にわかっておくこと。俳優になろうなんて思うくらいですから、大体の場合「私って歌がうまい!」と思うことが多いはず。

しかしプロのミュージカル俳優から見れば、大体の場合「たいしたことない」レベルで、「下手の横好き」レベルである場合も。

「歌は好きだけど、今はうまくない」という事実を素直に受け止めて、なおかつ何が課題なのかを知っておくことです。私の場合は、疲れてくると高音が低くなってくることが課題でした。もちろんそれ以外もあったのですが、テクニックの部分は練習すれば、意外となんとかなるものです。

2.先生に言われたことは2度失敗しない

個人レッスンの費用は決して安くはありません。個人レッスンの費用は人によりますが、5000円くらいの場合もあれば、1万円以上する人もいます。私はアルバイトでこのレッスン費をまかなっていたのですが、レッスンにバイトにかなりハードな生活を送っていました。

なんとか捻出したレッスン費なのに、「この間と全く同じことしか言われなかった」というレッスンが続くと、何のためにレッスンを受けているのか、悲しくなることもありました。
確実に声楽の技術向上をするために、絶対に先生に言われたことは2回目も言われたくないことを誓いました。

そのためにも、レッスン中に言われたことは楽譜やノートに事細かくメモし、さらにレッスンのすべてをボイスレコーダーで録音していました。

レッスンには、B5くらいのサイズのノートとペン、ボイスレコーダーの持参は必須です。

3.自主練はしっかり行う

声楽のレッスンを受けたら、歌がうまくなると勘違いしている人もいますが、大事なのはレッスン後に復習することです。

当時、学業とアルバイト、レッスンなどで時間がなかった私は、帰宅する電車やバスの中で録画したレッスンの音源を聞き、先生の指摘とそのときの私の認識がどう違うのかを確認していました。

たとえば「ここの音が少し下がっているよ」とレッスン中に言われても、さほど気にならなかったのですが、後から録音している音源を確認すると、先生の指摘通りだったのです。「そんなことない!私の歌はうまいもん!」と思い込まずに、素直に先生の指摘を受けて、レッスンを客観的に振り返って気づくことで、飛躍的に歌はうまくなります。

4.自分史上最高にうまい状態になる

声楽のレッスンに向かう時には、いつも「自分史上、最高にうまい」状態でレッスンに備えていました。前回声楽の先生に指摘されたところは、10回中10回できるように練習をして、さらに自分なりに工夫したり、考えたりして褒められるために練習をしていました。

レッスンは言われたことだけをこなすのではなく、間違ってもいいから自分なりに考えて取り組む姿勢も大切です。

5.毎日練習する

毎日練習することが大事だとわかっていても、どうしても練習したくない日もありますよね。モチベーションの維持の仕方については、また今度執筆しようと思います。

歌う時間よりも考える時間を持つ

なんとなく歌の練習をしているのに、うまくならないのには理由があります。歌は練習をする時間だけが大切なのではなく、自己分析をする時間や歌詞の内容、曲の構成などを考える時間の方が大切です。

こちらの記事は、YouTubeにもわかりやすくまとめましたので、よかったらご覧ください。